華麗なる一族


久しぶりにDVDで見たら以前よりもかなり面白かった。前半こそ状況説明ばかりでダレるものの、後半は陰謀に次ぐ
陰謀がかなり面白い。見どころは料亭で繰り広げられる腹芸合戦で、特に小沢栄太郎のやらしさは圧巻。

企業社会の身分差別は厳然としたもので、役員室とか重役会議のシーンの、役職に応じた階級然としたセリフのやりとりには辟易した。民主主義の国でもれっきとした階級社会だ。今でこそ言葉使いは少々フランクになっても実態は変わらないのかも。そういった人間関係の描き方としては典型的にヤな感じの男社会ドラマ。これが戦後の経済成長の原動力かと思うと複雑な気持ち。

終盤のドンデン返しはなかなかにうならせてくれたけど、生まれながらの金持ちである万表大介があそこまで鬼になれるモチベーションの原動力は何だったのかがよくわからん。幼少時代の回想シーンでもあったらもっと良かったのに。

京マチ子ネグリジェ姿は豊満そのもので、臥体から発散されるエロの強度はなかなかのもんでした。

(☆4つ)

翻ってTBSのドラマ。やっと今日あたりから面白くなりはじめた。当初はゴッドファーザー丸出しの音楽を仰々しく流しまくって、NHK大河も真っ青の自意識過剰ぶりだったが、今夜は少し控えめだった。邸宅のセットと昭和の街並みのセットにロケ映像が混じるのはどうも違和感ある。今夜は津川雅彦の出番なかった。西田敏行は死んじゃったから、ベテランの大芝居が楽しみな自分にとっては先行きがちょっと不安。