ダ・ヴィンチ・コード
原作が長いのでとりあえずダイジェスト的にまとめてみましたって感じ。トム・ハンクスとオドレイ・トトゥに演技的な見せ場はなく、ラブシーンさえない。その分、豪華な脇役陣に支えられている。
特に「X−メン」のマグニートと「スパイダーマン」のDr.オクトパスの競演には笑った。イアン・マッケランのおかげでこの映画が成立してるようなもんだが、正直この二人は出すぎで手垢がついてる。マグニートのヘンテコなヘルメット姿がダブってしかたなかった。
あとはポール・ベタニーね。2枚目だったはずが最近はヤバいキャラが増えてるみたい。原作ではシラスの生い立ちがもっと詳しく描かれていて、その薄幸ぶりと終盤の彼の行動にウルウルしてしまうのだが、映画ではその辺はサラっとスルーしてるのでただの偏執的な怪人にしか見えない。
とにかく描写が軽くて、宗教にのめりこむ人間の業がまるで描かれていない。サスペンスとして謎解きの面白さと首謀者が終盤までわからないというスリルは楽しめたが・・。原作と多少の設定は変えてあるにしても随分と骨抜きにされた印象がある。最後の落としどころもカトリックに配慮してか、あいまいなぼかし方で奇麗事な締め方。(☆3つ)
今回は久しぶりにマイカル本牧に行ってみたが、以前の廃れぶりをはるかに上回る廃墟状態にビックリ。となりのテナントビルはコナミスポーツクラブ以外はすべて空き家。周辺には建物まるごと無くなって空き地になってるとこさえあった。まじで終わってます。おかげで映画はたいして混まないのでシネコンだけ続けて欲しい。