W杯1回戦、ポルトガル対オランダ(1−0)

chef72006-06-26


やっぱりというか、負けてしまった。こんな乱戦になるとは思っていなかったが。

そもそもブラルーズがスパイクの裏を見せてクリスティアーノ・ロナウドを蹴った時点で一発退場でもよかったのだが・・。あとで結局退場するし。審判のせいにするのは簡単だけど、若さが裏目に出てしまった。

ポルトガルの方が先に退場するから、すっかり引かれてスペースがなくなってしまった。やっぱり組織的な守備はポルトガルが一枚上手。攻守の切り替えも早い。

ロッベンはミゲルを振り切れず。逆に突破を許してシュートまで行かれるシーンもあった。すっかりダイバーのイメージがあるので倒されてもファウル取ってくれない。あとでビデオ見るとちゃんと足かけられてる時もあったけど。
ファン・ペルシーも相手2人を同時にすっころばす吉本新喜劇の大ボケかインチキ気功術師のようなすごい切り返しを披露。しかし局地的な個人技どまりで終わってしまう。1対1を仕掛けるにしても、その前に早いパス回しからロドリゲスに繋いだソリンのサイドチェンジみたいなのが欲しかった。やっぱり足元でばかり回していて、連動する「第3の動き」に欠けている。ジーコとは逆にファン・バステンはいろんな選手を試しすぎてレギュラーを固定できなかったツケがきたのではないだろうか。
フェリペはコスティーニャ退場のあと、なんとパウレタ下げたけど「Orange Garden」さんによればロッベンファン・ペルシーにフタをするために両ウイングを張らせたままにしたのだとか。あっそうか、ジオばっかり見ててそこまで考えもしなかった・・。それに比べてファン・バステンは両サイド止められた上にファン・ボメル下げちゃったから攻め手が無くなっちゃった。ラファエル入れてもその後ロングボールばっかではね・・。

この試合も当然ながらファン・ブロンクホルスト中心に見ていましたが、まさかジオ君まで退場しちゃうとは!今回も半ばまではジオからのパスが攻撃の起点となっていた感があり、またもやゲームメイカーになっておりました。しかも前半の終わりごろにはフリーキッカーとして地を這うロングシュートを披露。このへんまではカッコ良かったんだけどね。
しかし前がかりになると簡単にウラをとられるのがオランダ。だんだんとファウルで止めるのが精一杯になってくる。Cロナウドがいたらこんなものではすまなかったはず。
荒れた試合でジオ君も2枚目カードのときはアツくなっていたのだろうか。もう2バックになっちゃって残ったジオが自陣右サイド深くで相手を追っかけるハメになっていた。ヤケクソでんがな。デコとの仲良し風なやりとりはちょっと心が洗われました。足ひっかけた後、ゴメンネって起こしてあげたし、二人とも退場させられた後、二人並んで座ってた。悪童ぽいデコとも仲良しになれるジオの人柄の良さが出ていました。そういうとこが大好きです。だから彼にはファウルして欲しくない。できればオランダの坪井、バルサの坪井でいて欲しかった。
終盤に1回だけ攻め上がって折り返しのグラウンダー出したときは絶対アシスト!と思ったけど相手に読まれてカットされた。惜しかったなぁ。ファン・ボメルのミドルとか、コクーのクロスバー叩きとか、入りそうで入らない。ホント、最後の最後で崩せないどこかの国のような「決定力不足」状態でした。
となると、馬を使わずにカイトを真ん中に据えて、フェネホール・オフ・ヘッセリンクを入れても最後まで下げなかったファン・バステンの采配に不満の矛先が行ってしまう。結果論だけどね。新聞見てもケガでもないのに使われなかった馬は怒り心頭で監督と握手もせずとっとと帰ってしまったとか。これでオランダが見納めとはなんとも寂しい限りです。

次のヨーロッパ選手権ではフンテラール中心の若いチームを作ってブイブイ言わせて欲しい。勝負弱いのはわかってますからベスト4止まりでいいです。

こうなったら準々決勝はポルトガルを応援したいが、ケガ&退場者で戦力半減しそう。それでも今のイングランドならなんとかなるでしょ。エリクソンになんか負けてほしくない。