単騎、千里を走る。

NHKのメイキングのドキュメンタリーというかパブリシティ番組の方がよっぽど面白かった。素人出演者たちの素顔が見れたし、高倉健との交流も心温まるものだった。
しかし映画ではストーリーの大筋は知っちゃってる上に、意外に饒舌な健さんの一人舞台で周りの絡みが足りない。現地の通訳ガイドを務めた人はたいしたセリフも見せ場もなくてがっかり。
健さん中井貴一の親子の断絶が伏線なのだが、中井貴一は声しか出なくて寺島しのぶがセリフで状況を延々と説明するのにはウンザリ。中井出演分は編集で切られたのだろうか?中国に渡るまでの序盤で不自然なつなぎもあったし、日本での撮影はチャン・イーモウが直接関わってないのもあって、いまいち一体感がない。
パブリシティ番組で号泣したのが悪かったのかな。(☆3つ)