カワセミ営業中


妻と久しぶりにズーラシアに行こうと思ったが、給料日前で金がない。動物園は却下してズーラシアのそばの四季の森公園に行った。でも駐車場代540円しっかり取られた。
紅葉はもうちょっとというか、平地では色がはっきり出ないのかな。この前行ったときにきれいに咲いていたコスモスが全部取っ払われていた。もう冬ね。
池の周りを三脚立てて望遠つけたカメラマニアっぽいおじさん達が取り囲んでいる。水鳥たちが泳ぎ回っているがそれを撮っている様子はない。前回もわからなかったが、今回主役が出現してやっとわかった。カワセミだった。
あきらかに観賞用というか、池の数箇所に止まり木ぽい枯れ木が刺してある。そこにわざわざカワセミ君が営業しに来てくれるのだ。各自ディレクターチェアでお茶飲んだりだべってたりするおじさん達が、カワセミがやってくると静寂を保ちながら速攻でシャッターチャンスに備えるべくカメラにかぶりつく。普通に池の周りを歩いている人達も気配を察して集まってくる。そんな緊張感あふれる視線に囲まれた中でカワセミ君はパフォーマンスを披露するのだ。
止まり木にやってくるとほどなく衆人環視の中で何度も池にダイブしては戻ってくる芸を披露。祝日なのでいつもより多めにやってくれたみたいだ。背中の瑠璃色が鮮やか。
カワセミ君も良かったが、ギャラリーが注視する中で我関せずと岸辺で毛づくろいしていた七面鳥みたいな赤い頭の水鳥がキュートだった。名前わからん。
帰りに公園事務所に寄ったら、名物らしいカワセミ君のアップの写真があって満足した。事務所前に捨て猫がタンボールに入れてあって飼い主を募っていた。黒で生後間もないかんじ。妻は本気で家に連れて帰りたそうだった。のどかな晩秋の一日もちょっと胸キュン。