マラソン


(HP)

これはやばい。映画館で声を殺して号泣。DVD出たら家で一人で見て大声あげて泣きたい気分。
時に笑いを交えてファンタジックに描かれるが、抱えている問題は深刻。ちょうど先週あたりTBS「NEWS23」の特集で見たんだけど、自閉症の子供を連れて家族でUSJに行く映像があって、その子は「帰る」と泣き叫んで路上で倒れこんだりしていた。彼は長期のレンジで物事を考えることが苦手。障害の重い人によっては時間の概念が希薄で「待つ」とか「並ぶ」ことができないらしい。心ない人はそれを見て「あの親どんなしつけしてんだよ!」と非難の視線を浴びせるが、まさにそれはオレのこと。実際ホントにしつけのなってない親が多数なんだろうけど、そういう事情の人もいるのだった。これから気をつけなきゃ。
映画の中でも一人で子育てをする母親の気苦労がひしひしと伝わってくるのだが、主人公チョウォンのユーモラスながらも無垢なひたむきさが悲しみを上回る感動を呼び起こす。
途中から出てくるグータラなコーチとの絡みがまた笑わせて泣かせる。ここから母親は蚊帳の外になり、感動の師弟愛に行くのか?と思わせて終盤はまた母親に話の軸が戻っちゃう。単調な流れに変化をつけているんだけど二つ大きな流れを盛り込んだ分ちょっと物足りない感もある。
主演のチョ・スンウがディカプリオなみの好演。もうあの笑顔がたまんない。しかし彼は「春香伝」の主演だったのにまったくわからず。他にも主演作があってトレンディな髪型でラブストーリーとかやってる。でもチョウォン以外の姿は見たくないよ。(☆4.5)