日帰り一人旅

三村貴金属店



諏訪までふらりと一人で出掛けた。温泉と美術館めぐり。

あずさに乗って上諏訪で下車。
まずはサンリツ服部美術館。書物や陶磁器がメインみたいだけど、展示室1は洋画でシャガ−ルもあった。建物も展示もきれいだけど作品数が少ない。茶器はとっても良かった。でも展示の高さが低いのよ。いちいちしゃがんで見た。目の高さにしてほしい。おいしい泡立ちコーヒーが喫茶室でサービスされて湖畔をながめながらのんびりお茶できた。

次は北澤美術館。エミール・ガレのガラス工芸は色がきつくで装飾過多なかんじで好きくなかった。しかし、奥の方に現代日本画があって東山魁夷をはじめとする巨匠たちが楽しめた。特に冬の自然を描いたものがタイムリーで良かった。

最後は諏訪市美術館。ロッカーもなく、受付のお兄さんが荷物を預かってくれた。暖房は石油ストーブと石油ファンヒーター。天井高いので寒い。照明は裸の蛍光灯ですよ・・。地元の作家がメインだけどけっこう力作に思えた。なぜかマティスリトグラフもあった。地元のコンテスト受賞作も飾ってあったがこれは・・・。

3つの美術館を見た後は市美術館隣りの片倉館という古い洋館のでっかい風呂で温まった。有名らしくて平日でも20人くらい入ってたけど余裕の広さ。循環だと思うけど湯の香りはいかにも温泉ないいかんじ。湯船の底に石が敷いてあったせいか、湯上りはみんな体が真っ赤。諏訪湖畔は風が強くて寒かったけどずっとポカポカだった。

面白かったのは国道沿いのさびれた商店街の建物群。昭和初期の洋風建築が残っていてレトロな味わい。地元の造り酒屋も連なっていて蔵風な建物との混在がステキ。
あと、地元のスーパーに入ったら味噌や凍り豆腐など諏訪地方ならではの食材がいろいろあって楽しかった。買いたかったけど手ぶらで電車だからあきらめた。また行きたい。

帰りは下諏訪によって諏訪大社をまわりつつ、塩羊羹をゲット。ホントにしょっぱいわ。これならあずきが濃厚なとらやの方が好きかな。

もっと見たいところがあったけど日帰りではムリだった。今度は泊まりで行きたいけどカーチャン忙しくてすれ違い・・。