ビッグ・バウンス

the big bounce


良くも悪くもシネパトスな映画。エルモア・レナードにしてはスケール小さくて、タイトルも名前負け。
けっこう豪華なメンツなのにもったいない使い方。チャーリー・シーンがちょっとおもしろいくらいで、ゲイリー・シニーズモーガン・フリーマンはほとんど見せ場がない。ヴィニー・ジョーンズに至っては今の自分と同じ首コルセット姿で、見てるだけでイタかった。
最近では「コンフィデンス」と似たかんじの軽めなクライム・サスペンスだけど、しゃれた味わいがある代わりに、それぞれのキャラが立っていない。
ドンデン返しのために隠した部分もあるだろうけど、やっぱりベテラン達の丁々発止の腹芸合戦を見たかった。
その分オーウェン・ウィルソンは立派に主演俳優としてオーラ出てた。空撮交えてリゾートムードな軽妙さもいい味出してるが、ラストはサラ・フォスターとの絡みをもっと余韻残すようにして欲しかった。たしかに意外な結末ではあるけど心に響かないもん。 (☆3つ)