デビルズ・バックボーン

デビルズ・バックボーン


アルモドバルも絡んでいた。それでスペイン映画だったのか。映像が渋めできれい。音楽も含めてクラシカルな格調がある。
全然ホラーではなく、やはり「シックス・センス」、「アザース」のような死者の情念が絡むストーリー。もっと「蝿の王」みたいな、子供の中に大人社会の縮図のような弱肉強食の地獄が展開されるものと思い込んでた。序盤はそういう雰囲気もあったがいつの間にか善悪はっきり分かれた戦いになってしまったのはちょっと物足りなかった。
しかし、校庭の真ん中に突き刺さる巨大な不発弾が神像のような神秘性を帯びていたり、車で舞い戻ってきたハシントと若い娘コンチータとの絡みになる草地での無常観あふれる引きの絵など、余韻深いシーンがいくつもあって惹きつけられた。
ミミック」しか見たことないけど、やはりゴシック調の映像はいける。もっと古い学校の校舎自体の絵が欲しかったのと、サンティの生前の回想シーン増やしてくれれば泣けたと思う。「ヘルボーイ」もチェックします。(☆3.5)