みなさん、さようなら

みなさん、さようなら


先週シネスイッチの最終日に見たが書くの忘れてた。団体で来ているのか、おじいちゃん、おばあちゃんで満席だった。

たくさんの人にやさしく看取られながら死ねるなんて幸せですよ。と思いながらも痛みや苦しみが無いのなら一人で安らかな死を迎えたいとも思う。

<好色な社会主義者>は愛すべき人物だったけど、意外に普通な人だった。息子が金持ち証券マンで何でも金で解決するのが少々鼻につく。結局金のおかげで幸せな最期を迎えられたわけだし。BMWが出てきたとたんにヒガミでヤな気分にはなった。

すべてが奇麗事のように丸く収まってしまうが、それも許せてしまうやさしくウィットに富んだ会話と演出。 出てくる固有名詞がおもしろい。クリス・エバートは僕も子供のころ憧れた。「アスタラビスタ」に「ベイビィ」で答える合言葉とか細かくくすぐってくれる。

ヤク中役の女優さんの目線がすてき。おいしい役どころではあるけど、カンヌで主演女優賞もうなずける存在感でした。

全体に、リアルよりもファンタジーに振った演出と割り切れば楽しめる内容だった。ハリウッドとは違った独特の語り口にはまったかんじ。
(☆4つ)