ラブ・アクチュアリー

love actually


職人芸だね。まんまとやられた。なんだか泣き通し。
恋愛に飢えてるのかな。

一人で見るのヤだからカーチャンを無理やり誘った。
「あたしラブコメいいわよ、パサパサだから。」
と言ってたが、けっこう楽しめたようだ。

ヒュー・グラントのいままでの印象も重なって、感触はまんま「ノンティング・ヒル〜」や「ブリジット・ジョーンズ」。あいかわらずウィットなセリフのやりとりがおかしく、泣かせのツボも心得ている。

クリスマスには皆が愛を語りハートウォーミングになるという括りだから仕方ないけど、それでもエピソードが多すぎる。なにげにそれぞれが絡み最後にまとまってくる脚本はさすがだが、その分ひとつひとつのキャラ描写が薄くて強引。
エマ・トンプソンだけ重厚で逆に浮いてたが)

リーアム・ニーソン親子は、オヤジの妻を失くした喪失感がどこかへ行っちゃったし、ガキの方は「アバウト・ア・ボーイ」を見た後では二番煎じ。

ヒュー・グラントのエピソードも笑わせるもののやっぱリアリティが薄い。ありえねーって!
チラシやポスターでの10人の顔写真に無かったビリー・ボブ・ソーントンがいきなり出てきてビックリ。(他にもラストでデニース・リチャーズがいたり)

それから一番のよけいは、モテないウェイターのアメリカセックス修行。なんやねん、それ!

粗探しすればいろいろあるのだが、それを上回るのがそれぞれの告白シーンの良さ。
コリン・ファースの作家のやつなんか、言葉が通じないのを逆手にとって互いにコクらせてしまう素晴らしさ。

みんな土壇場になると男がフンギリ悪いのは苦笑もんでした。

一番良かったのは、男友達の結婚式でビデオ撮ってた彼のエピソード。最初の方はミステリアスに進めといて最後は泣かせます。やっぱ片想いはせつないね。
(☆3.5)