デラ・ホーヤ対メイウエザー

デラホーヤが前に出てプレッシャーをかけ試合の主導権を握った。というか、対抗策として相手のスピードを殺してこっちの距離で戦うためにはあれしか無かったのかな。なんだかアリ対フォアマンを思い出した。
メイウェザーが窮屈そうに様子見ばっかりでWOWOWデラホーヤ優勢な実況だったので、見てるこっちもストレスたまった。
やっと5回に右が入ってデラホーヤの腰が落ち、以後は形勢逆転。それでも疲れながらも最後まで戦ったデラホーヤは見事。メイウエザーのハンティングが敢行される試合と思ったけど、それを許さなかった。
ただ、素人目にははっきりとわかる有効打がわかりにくくて、どっちにもとれる展開。自分はボクサータイプが好きなのでメイウェザーを応援してたが、相手ペースの展開にイライラしっぱなし。デラホーヤが若い時なら余裕で圧倒したんじゃないかな。
WOWOWデラホーヤ優位の実況だったが、地元局の解説者がメイウェザー優勢の判定と知ると手のひらを返してちゃっかり寝返り。結局スプリットデシジョンになっちゃったけど、難しいもんです。
メイウェザーは若気の至りという歳でもないのに、ドンタコスな入場シーンといい、試合終了直後のインタビューの敵に敬意を示さない物言いといい、ちょっと人間的にダメダメでガッカリしましたね。
その点、デラホーヤは偉大なチャンピオンというに相応しい態度とオーラでした。見た目では、肩の盛り上がりかたとか上体の威圧感に比べると下半身がえらく貧弱に見えた。歳のせいもあるかもしれんが、もっと足が使えれば・・・。アリ対フォアマンよりはレナード対ハーンズを期待したんですけどね。とにかく世代の違いを痛感させられました。