TBS『戦後60年特別企画”ヒロシマ”』

昔、学校の体育館で見せられた「はだしのゲン」で一日(だけ)ブルーだったトラウマ思い出す。低予算だった当事の特撮より今のテレビのCGの方がすごい。
目玉は、開発者のハロルド・アグニュー博士が初めて原爆資料館を訪れて被爆者とも対面するくだり。博士は毅然と謝罪を拒んだ。科学者というより親友を真珠湾攻撃で失ったアメリカ人としての振る舞いだった。良くも悪くも原爆投下の際に飛行機から撮影していたという科学者としての客観性はなかった。せいぜい広島上空からの高みから俯瞰した程度の客観性か。
どこまでいっても日本人は「ノーモア・ヒロシマナガサキ」と言い、アメリカ人は「リメンバー・パールハーバー」と言う。それぞれの立脚点にしがみつくことから離れないと溝は埋まらないと思った。
核廃絶の願いはもちろんだが、大量破壊兵器じゃなかったらいいのか?戦争、侵略、殺人はがはびこる世界ならいっそのこと宇宙人に統治してもらうか、全部殲滅してリセットして欲しい。長い宇宙の歴史から見たら地球上のゴタゴタなんてそんなもんだろう。
子供じみた現実逃避な夢想に走る暑い夜。