LOVERS


正直、序盤でチャン・ツィイーが舞う場面の鮮やかな色彩からして「あー、またかー」と。確かにきれいですけどもう目が慣れちゃって驚きは少ないです。逆に役者が熱演すればするほど白けてしまった。特にアンディ・ラウ。彼のせいではなくて、出番が少なめで感情の発露が唐突だからです。

今回は、せつない三つ巴の愛憎劇に絞ってはいるんだけど、騙しだまされ大会なのでなかなか登場人物に感情移入しにくいし、例によって人物描写が浅い。アンディ・ラウとツィイーの過去ってセリフで言うだけだもん。これじゃ金城クンの3日間の方が勝っちゃうぞ。

もうこのパターンはしばらくお休みして、イーモウさんはもっと地味な味わい深い人間ドラマに戻ってください。(☆2.5)