バットマン


ということで早速ティム・バートン版を見直してみました。リターンズが良かった記憶があるけどDVDはこれしかなかった。
やっぱりレトロゴシックぽい美術がステキ。そしてバットマンを完全に食っちゃってるジャック・ニコルソンがユーモアだらけのサイコヒールでやりたい放題。ジョーカーはバットマンに顔・体を醜くされて復讐の鬼になり、片やバットマンも苦悩しながらも、殺された両親の復讐というハッキリしたモチベーションがある。ベクトルが合致してわかりやすい。ぶっちゃけ二人の個人的な怨恨のためにゴッサム・シティが振り回されるわけですよ。それがティム・バートンの異端パワーとなって画面で炸裂されるんだからたまりません。
ジョーカーの登場シーンなんかファンファーレ付きだし、クライマックスの決闘シーンなんかワルツですもん。
カーアクションは、ド迫力だった「ビギンズ」見たあとでは太刀打ちできないけど、クルマの造形はやっぱこっちが正解でしょ。バットマンの衣装も胸に黄色のコウモリマークがクッキリ。でも顔の迫力はマイケル・キートンの方がシリアスにかっこいいです。(☆4つ)