Terrell/Terrell

Terrell


(HMV)
1曲目聴いて、おっJohnny Gillかと。唸るところはDave Hollisterぽいところもあるし、うまいのは間違いない。でもマイナーの悲しさかな、サウンド・プロダクションがいまひとつ。いろんな曲やり過ぎてアルバムのカラーがはっきりしない。曲自体の出来も飛びぬけたものが欲しかった。
スローの7とか、ヴォーカルにエフェクトかけちゃってるのが何曲かあって、せっかくの声の良さ、歌の旨さを殺しちゃってる。
最後はゴスペル風なアカペラで締めてるけど、あれが彼本来の持ち味なんじゃないの?だったらもっとオーガニック・ソウルやゴツイR&B仕立てにした方がよかんべさ。意外にサウンドは都会風で、中盤の9,10,11あたり、おしゃれぽい小品が並ぶ。ヴォーカル抑え目なのでもったいない。どっかで爆発してくれ。