箱根日帰り・ポーラ美術館

ポーラ美術館


3連休は家でひきこもりのはずが、昨日妻が温泉&エステに行きたいと言い出す。
泊まりは金も時間もないので、評判の良い伊豆高原・赤沢のDHCの日帰り館を思い当たって電話するが、もちろん予約満杯。仕方なく箱根プリンスに電話。前日でも余裕で空いてるってことはつまりそういうことで・・。
根性で早起きして10時前にポーラ美術館へ。行きは道路は渋滞もなく順調。美術館も空いていたが、昼近くなって団体のバスが来たらしくオバサン軍団で満杯になった。やっぱ休みの日はアカン。ここは2度目だけど妻とは初めてなので白々しく戸惑いながらキョロキョロした。2度目で気づいたがガラスで構成されたトップライトのデザインは、以前行ったことのある某ゲーム会社の那須の研修所にソックリ。帰って調べてみたら同じ日建設計が手がけていた。あちらは那須高原の斜面で天空に抜けるようなアプローチのレイアウトが印象的だけど、ポーラのは悪く言えば二束三文の原野を買い付け貴重な自然林を伐採して谷間に建物を無理やり埋め込んだかんじ。周辺の自然環境は良いのだが、中庭などの散策スペースが無いので「共生」は実感できない。
企画展示は、開館3周年記念展「ポーラ美術館の印象派 モネ、ルノワールセザンヌと仲間たち」。まさに化粧品会社らしいこぎれいな画のオンパレード。好きだけどあまりに淡い画が並ぶと飽きてきてアクの強いシュールレアリズムなんかも見たくなる。ピサロの《エラニーの花咲く梨の木、朝 》は、点描が3Dみたいで部分的に浮き上がって見えた。疲れてんの?今回も気になったのは画につけられたガラスのカバーで、照明が工夫されてもやはり反射して見難い絵もあった。それから額の仰々しさは圧巻。みんな分厚い金色で蔦や草が絡みに絡んだややこしいものばかり。ゴッホとかちょっと違うんじゃないの。
日本人は印象派大好き、というより大型バスが立ち寄る団体観光の人寄せスポットになってしまった。残念。