ボーン・スプレマシー

ボーン・スプレマシー


あー目が疲れた。カット割り細かすぎ。全部絵コンテ書いてるのかな、とか編集死ぬよとか余計なこと考えちゃう。
前作に比べて甘ちゃんなラブアフェアは省かれたのでクールでハードな感触は増幅されたけど、いかんせん人間ドラマが薄い。過去の記憶がときどき発作的に蘇るのだが、スートーリー上の謎解きにもなってるので終盤まで解明されない。あそこをもっといじって欲しかったのに。
今回の悪役はたいした大物でなく始めからバレバレなのでいまいち。その分冷血キャラのロシアの殺し屋が頑張るけど出番が少なくてキャラの肉付けが足りなかった。
彼とのカーチェイスはかなりの迫力。カメラ数台で同時に撮ったらしい画を秒速で切り替え。何がなんだかわからない異様な緊迫感を醸し出しまくっている。デーモン君のギアチェンジがカッコイイ。やっぱクルマはマニュアルね、と唸る。
最後のネスキーの娘との絡みはちょっとあっさり。でもシリーズ化された次回では彼女も絡んでくるんだろうか。ちょっとデビッド・ジャンセンのTVシリーズ「逃亡者」のようなかんじになってきた。
ただね、ミヒャエル・バラック、いやマット・デーモン君は「オーシャンズ12」で一人だけマヌケでイジられキャラだったイメージが残ってるからクールにキメててもなんだかおかしかったのよ。(☆3つ)