夜叉ケ池

WOWOWでやってたのを見た。舞台をテレビで見るのは邪道ってもんでしょうが、ヒマだったのでつい全部見てしまった。
三池演出は、ときに笑いを挟んだりしつつも意外にオーソドックス。役者は豪華で衣装も面白いのだが美術やセットはシンプルで、そこまで予算がついていかないようだ。
舞台転換や役者の動きも少なくて、延々とセリフのやりとりが続いたりしてちょっと単調。
主役のうち、武田真治松田龍平はボソボソ系なので舞台栄えがいまいち。武田君はラストは汗びっしょりで頑張ってたけど。田畑智子は初々しいながらも少しやせて女ぽくなったか。そんな中で松雪泰子だけは初舞台に見えない目立ち方。キャラ的においしい。
他ではさすがの力量を見せるきたろう、ちょっとボケ入った遠藤憲一なども良かった。笑ったのはロン毛なヅラつけた丹波哲郎。この人はあいも変わらず台詞を覚える気など毛頭無いようで、今回はなんと本立てに台本のっけて堂々と読んでいる。いや、そういう設定なんだけど、きっとセリフが長いので後からそういうことにしたんだろう。いつもは壁に貼り巡らされたカンペやADが抱えたボードを目線をギョロリと移動させながらなにげに読んでいるのだが、今回は1点凝視。それってリハーサル以前の本読みのままですから!残念!
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