ノックアラウンド・ガイズ

knockaround guys


(ネタバレあり)
ちょっと毛色が変わったクライム・サスペンス。というか主役バリー・ペッパーの”青春自立編”みたいな趣向で、バリー・ペッパーが好演。

ただ仲間たちの配役がヘンに目立っていて、そのくせ青春群像みたいなそれぞれのストーリーはないのがもったいない。ヴィン・ディーゼルは脇に回ってもやはり肉体派キャラだったけど、情があって筋を通すというそれなりにおいしいキャラ。セス・グリーンは普通にしていてもおかしすぎる。シリアスドラマでもボケにしか見えないのに終盤で無残に撃ち殺されるのはすごい違和感あった。

親友を殺されたものの、田舎町の警官と組織の幹部という二つの強敵を打ち負かしちゃうし、”親父超え”の闘いもあまり盛り上がらない。青春トーンにしては甘さが目立つ。

デニス・ホッパーは普通ぽくてつまらなかったが、かたやマルコビッチは普通にしていてもアブないオーラが出ていたのはさすが。

この映画、主役はバリー・ペッパーなのに日本の売り方はヴィン・ディーゼルがメイン。商売考えれば当たり前かもしれないけど、やっぱサギだよ。コラテラルで主役のジェイミー・フォックス差し置いてトム様ばかり目立たせたりとか、残念〜っ!(☆3つ)