イラク邦人人質事件

悪いことは重なるというか、台風被害の豊岡市を繰り上げて新潟に飛んだ小泉首相にとっては晴天の霹靂であろうが、穿った見方をすればこの状況は不幸中の幸いだったかも。
「全力を尽くす」「最大限の努力」とは、自衛隊の撤退をしないことが前提で、今回の拉致集団がホンモノの過激派なら生還率はかなり低くなるのは明らか。
政府関係者の発言やマスコミの報道も「無謀な行動」一辺倒で、早くも見殺しの正当化へ布石を打ってるように思える。
前回の人質事件でも会見を延ばしたり人質の家族に会わなかった小泉首相だけに、今回の天災による非常事態的状況は渡りに船的な面もあるのでは。
たしかに「半ズボンで自分探しの旅」では自己責任以前の問題だけど、もし殺害映像がネットなどで流れたらそのショックは計り知れないと思う。人命の尊さにかわりはないはずなのに、現実は政情や国益・世論で人の命の重さがコロコロ変わってしまうのが虚しい。
香田さんは無事帰国してほしいし、万が一最悪の事態になっても、それを「テロ撲滅」とかのプロパガンダに利用してほしくないと思う。