さらに「イノセンス」

タイトルバックで人形ワールドガンガンやるとき、一瞬球体が「2001年宇宙の旅」のディスカバリー号まんまな画がありました。
素子は人形使いと、いや電脳の海と一体化したらしいが、ボーマン船長がスターチャイルドから宇宙の意識と一体化する過程ととても良く似ている。ボーマン船長は人間的な感情はおろか時間や距離の感覚さえ超越した境地になっているが、素子はヒューマンな部分を残していた。
「懐かしい感情ね。」とクールに言い放っていたが、「懐かしい」と思うこと自体が過分に人間的である。

そんなことも含めて、商売上手なプロデューサーが勝手につけたタイトルではあるが、「イノセンス」がとても合っているなと納得しちゃいました。

体裁はとってもクールなんですけど、押井さん、寂しくてどんどん幼稚化して甘えの方向に進んでるのではないだろうか。

(最初の感想→http://d.hatena.ne.jp/chef7/20040308