また「イノセンス」

先日見たんだけど、ところどころ記憶が抜けている。どうも意識を失っていたらしい、つか半分寝てたのかもしれん。
てことでまた行ってきました。アニオタでも押井ファンでもないんだけど。

感動しました。やっぱり素子との再会シーンで涙出ちゃった。
バトーは寂しがり屋さんなんですよ。なんだかんだ能書き言っててもやってることはとても感情的で、非合理なことにこだわる。
素子ラブも相変わらずで「守護天使」とか言っちゃってラブラブ表明してる。

熱海に犬と一緒にひきこもっている押井さんの姿がダブってくる。犬飼って生エサにこだわるバトー。アルコール分解できるのにわざわざ酒を飲む素子(前作)やバトー、ヘビースモーカーぽいハラウェイとか、進化した擬体持ちには要らないはずなのにそこに人間である所以を求めているような。「ブレードランナー」のレイチェルもタバコ吸ってたし。

2度見て、やっぱり3D表現はしっくりこなかった。そんなディテールいらんだろ、って思う。ただし、細かすぎるディテール情報の嵐のおかげで、かえってバトーの孤独が浮かび上がったという面はある。
逆説的に、過剰な引用と3D描写の嵐が人間的なせつなさを引き寄せたんではないかなと。