私の頭の中の消しゴム



先に「四月の雪」のソン・イェジンを見て期待していただけに、ただ可愛いだけの深みのないキャラにがっかり。

そもそも夫のチョン・ウソン中心で描かれるし、男はワイルド・ガテン系で女がシャイで可愛いお嬢様という前時代的な設定。難病ものは見飽きてる上にとってもベタな展開なので途中でかったるくなってきた。

前半、なぜかラテンな音楽がバンバン流れてこの監督ちょっとヘン?って思ったけど、興味をそそったのはそこだけで、落としどころは予定調和もいいとこ。

娘の父親が結婚を許すところや、夫の母親との邂逅など、おいしい泣かせどころをバッサリと端折ってるのはまだ許すとしても、まず第一に病気になった彼女のドラマであるべきなのに、夫の闘いばかり見せて彼女の見せ場は泣くところばっか。彼女の闘いをこそリアルに見せるべきなのに。

監督・脚本のイ・ジェハンアメリカ育ちなはずだが、韓国よりも遅れた男女観なのはなぜだろう?日本で大ヒットしちゃうのも情けない。「50回目のファースト・キス」ではドリュー・バリモアががっちりした二の腕で金属バット持って殴りかかっていた。しかも激ってるんですよ。半ベソ包丁くらいじゃダメです。見習ってください。 (☆2つ)