真夜中の弥次さん喜多さん


(公式HP)
期待しただけにちょっとガッカリ。前半は上滑りのギャグばかりで眠くなった。かろうじて章ごとに濃い人が出てきて芸を見せてくれるのでなんとか持たせる。
終盤はお約束の人情芝居になって持ち直すのだが、前半のストーリーが浅くてその布石になっていない。笑いも涙もはじけない中途半端なクドカン節。だんだんとこのパターンに慣れてきちゃったのかも。大人計画その他の濃いーメンツも見慣れた人は食傷ぎみだし。後半失速しちゃった「恋の門」に比べてもこっちの方が弾けてない。
中村七之助はまだまだオーラ不足。偉い父ちゃん持った苦労は僕にはわからないがもっと頑張ってください。それに引き換え長瀬君は立派に画面をしょって立ってる。相変わらずツッコミがおもしろいし。
役者的には、キリシマしか見てなかった柄本祐が新鮮。さすがにおぎやはぎは面白い。
やっぱりIWGPを超えるものはなかなか出てこない。それでも全米公開ですか?おおおざっぱなアメリカ人に受けるのは奇抜な設定や良々100人みたいなCGとかですかね。「てやんでぇ」「べえらんめぇ」のようなセリフのやりとりの面白さは伝わらないだろうし、ましてや板尾や竹内力とかキャラ知らんもんね。
そう思うと自分が「オースティン・パワーズ」とか見てもアメリカ人とはかなり違うものを見てるのかもしれない。シャカデリックなんて全然わかんないし。
(☆2.5)