銀河ヒッチハイク・ガイド(ネタバレあり)

最終日の最終回に間に合った。TOHOシネマズ川崎はなぜかこの回だけプレミアムスクリーン。本来は2400円が通常料金。うまく稼動してなくて、席数が少ないもんだから売れてない作品があてがわれてる。ラッキー。しかしこの座りごこちはゆったりし過ぎて刺激の少ない映画は即爆睡である。
ほとんど予備知識なしで見たが、思ったよりスケールでかかった。ほとんどCGなんだけど。
最初の宇宙船登場と地球爆破シーンがインパクトあって、すぐにあっちの世界に連れていってくれる。自分には笑いよりもビジュアルの面白さが効いた。
頭に絞ったレモン流し込んでキューッとかベタなアホもやってくれるが、宇宙と生命の真実を求める旅や官僚・役人を皮肉った宇宙人の造形、価値観転換銃とか、けっこうインテリな香りが漂います。イギリスらしさなんですかね。主人公は二言目には「紅茶飲ませろ」って言うし。なので、お下劣な下ネタとかとことんくだらないギャグ、ブラックネタが好きな自分にはイマイチな部分も。
登場人物が曲者揃いで役者も良かったのが救い。Mos Defがあんなにできるとは。「チョコレート」ではほとんど無表情だっただけに。サム・ロックウェルもさすが。ジョン・マルコビッチは出番少なすぎ。もっと見たかった。ビル・ナイはなぜか登場シーンで顔隠しても声だけでわかった。
前半は次々に意外な展開になるし、笑いも小ネタ連発で面白かったのだが、終盤は元に戻って恋のさやあてもうまくまとまって、なんだかつまんない。やっぱ“ギャラクシー・クエスト超え”はならなかった。
鬱ロボットのマーヴィンは最後でうまく落としてくれるけど、それまであまり笑いに貢献しないし。ヒロインはもっと色っぽいネーチャンにして欲しかったよ。
それにしてもここまで奇想天外で金かかってる娯楽映画なのに上映館少ないまま終了しちゃうのは残念。壮大なスケールのアホ映画なのでスクリーンで見た方がいいです。(☆3.5)