クルクルがさらに極まる

今回も面白いメンツでございます。出だしはジャーメイン・デュプリのプロデュースが続くが、本人のスカスカなシンプルサウンドはなく、適度にゴージャスでキャッチー。実際はso so defの弟子にやらせてるようだ。

4曲目でJames Poyserになりオーガニックなエレピが素敵。でもマライアのヴォーカルにエコーが深くかけてあるのでいまいちソウルぽくないのが残念。

5曲目はネプチューンズでスヌープがフィーチャリング。さすがのポップセンス。ネプチューンズは12曲目でもNellyを使いつつも、いつものファレル君のコーラスが聴ける。

さらに6曲目はカンイェ・ウエスト、本名蟹江君。またちょっと変態なサウンドは異常なベースのブースト。ふつーな曲なのにベースだけマイアミみたいにブリブリいわしてます。

他にもいろんなプロデューサー使ってるけど、これという一発がない。ストーリー性はもちろんないし、前作のような孤独感あふれる哀愁なミディアムが無いのよ。僕が聴きたいのはスーパースターの孤独なのでした。

一回聴いた限りでは前作の方が良かった。しゃくり上げとかすれファルセットがクルクル転がる独特の歌いまわしはさらに極まった感があるんだけどね。

付け加えると、13の「Joy Ride」はTrey Lorenzのコーラスが聴けてなかなか良かったがリズムが平板でつまらない。あと、10曲目はScram Jonesという人がやってるのだが、早回しの高いキーのコーラスをフックにしてて、まるでカニエ君だった。

あと、全体を締めるというか、まとめるというか、ジャム&ルイスの弟子らしいFlyte Timeの人が数曲やってて、いたって普通なバラードやミディアムでまったく要らないかんじだった。

しかしどこまでデカくなるんだろう、あの乳は・・。