キューティーハニー(実写版)

キューティーハニー


ASIN:B0001A7D0Y
(HP)
評判いまいちというか、かなり悪かったので見てなかったけど。サトエリだし。
「流星課長」が面白かったのでチェック。松尾スズキ小日向しえも出てるし。
予想外に面白く、「流星課長」より数段よかった。しょぼい特撮というか「ハニメーション」も「流星課長」で慣れていたし。庵野秀明なんて知らなくて「ラブ&ポップ」や「エヴァンゲリオン」も見たこと無いのも先入観なくて良かったのかな。
非常に軽薄で、上っ面な表現の積み重ねでイメージを編みこんでいくかんじ。最後は「愛」だの「いのち」だの青臭くなって幼少期の回想シーン挟むとこまで「CASSHERN」とそっくりになってくるんだけど、そこにたどり着くまでの過程は大人というかヒネているというか屈折してるかんじがいい。
偶然にも同じようなシンボルがあって、「CASSHERN」では天空から貫かれる雷光を具現化したような、ある種の破壊神のような稲妻が光臨し、「キューティーハニー」では逆に地の底からジルタワーが天空に向かって姿を現す。こじつけだけど「CASSHERN」のそれは直線的形状で、ジルタワーはらせん状に頂上へ向かって収束していく。そんな違いが両者にもあったように思う。
偶然にもミッチーが両方に出ていたが、やはり溌剌として見えたのはブラック・クローのミッチーだった。対決前にマイク握って歌いだすなんてステキ。
ブライキングに相当するポジションなシスター・ジルだけど彼女の背負ってきた過去を回想するシーンは無いんだよね。かろうじて彼女が語るセリフでおぼろげに想像できるのみ。絶対欲しいところだけど、ぶっちゃけ女の友情物語で進めてるし、上映時間と予算の都合もあるし。というか、ブライキングみたいに血の涙を流して絶叫することなど無く、あくまで薄っぺらで通すところがこの映画の良さなのかも。
佐藤江梨子はお世辞にも美女とは言えないけど天然なキャラでおにぎりを食べるところは芦屋雁之助よりかわいい。あの肌色インナーはかなり減点だけど。あと個人的に良かったのは小日向しえで、ちょっとオセロの黒い方と区別つかないけど「流星課長」のOLより3倍くらい良かった。怒られてみたい。
もちろん市川実日子は問答無用にイイです。(☆4つ)