誰でも参加できるポ−タブルオ−ケストラ

というのに行って来た。したがって僕でも参加できたのである。
大友良英さんという人が主宰。まったく知らなくて、申し込んでからネットで検索したらはてなのキーワードにもなっていた。けっこう有名な人だったのね。「風花」や「あ、春」の音楽もやってるらしいので僕も聴いてることになる。
きのうのリハーサルから2日がかり。といってもやる方は別段たいした段取りもないのだが、なにしろ初顔合わせのほとんどが素人。大人泣かせの小学生の悪ガキ数名も。それをまとめる大友さんがかたちを練るのに相当苦労したみたいだ。
いわゆる「音響」のようなジャンルなのだろうか。僕は初日にホールに行ったとき、集合時に各自が慣らしで出している音を聴いてるだけでいい気持ちになれた。だから2日間は楽しいひと時でした。
自分はウクレレ、携帯魔法瓶(叩く)、オモチャのラッパ、笛、鈴などを用意。いろんな人がいて、ターンテーブル、ホース(回す)、手のひら電子ノイズ機、カシオトーン、ラジオ、ゴム風船など様々。特にダンボール破りと野菜切り(ネギ、大根とか)にはぶったまげたし、もちろんソロフューチャーされた。終わった後会場がネギ臭くなった。
60人?40人?忘れたが相当な人数なのでせっかくの音色が打ち消しあってもったいなかった。指揮者の大友さんがやりくりするのだが、プロの大蔵さんのチューブ(絶品!)さえソロ以外ではかき消されてしまう。人数絞るか手持ち楽器を1つに限定するとかの方がひとつひとつの音が鮮明になったと思うが、目的は誰でも参加できる楽しいオーケストラだからこれでいいのだろう。
とはいっても、素人なりにバランス気遣ってすきまに音を入れようとするのだが、そういう時に限って後ろの人と同じような鳴り物を同時に叩いちゃったりする。メロディとかコードとかフレーズ作るだけでも浮いちゃうので、とにかく音色一発勝負。そういう意味ではウクレレはほとんど役に立たなかった。ハーモニクスも音小さくて聞こえないもん。
本番は思ったより自分も周りもいいかんじにできたと思ったが、それよりも第一部のプロ+有志たちの演奏の方が緊張感にあふれて音色も粒だっていたしとても良かった。(一発録りなのに客席の子供が泣き出したのはガックリしたが)
西さんの筝、高良さんのヴァイブラフォンは特にきれい。この二人と大友さんのプレイをきいてみたい。また、余分な装飾をそぎ落とした音という考え方ではsachikoMさんという人のサインウェイブが極北。もうホントにパルス信号出てるだけ(の時が多い)。これはすごい。というか高い音は僕には聴こえないのだった。(涙)
終わって打ち上げの席で何人かと話したら、年配の人はクラシックの楽器演奏者が多く、若い人には大友ファンの学生とかが多かったようだ。神戸からわざわざ遠征してビンのキャップをスッポンスッポンと引き抜いた音を出していたキュートな若者もいた。
とにかく楽しい2日間だった。明日からレコード屋めぐりして大友さん関係勉強しなくちゃ。
(イベント告知)
(大友良英HP)