EURO2004 オランダ対チェコ

ガックリしました。そして疲れました。
オランダが2−0になったときでも勝てる気配は半々な感じだった。それくらいチェコの圧力はすごかったし、ゲーム自体が何か不穏な空気が溢れまくりだった。
一言で言うとエントロピー増大なサッカーというか。互いがラインを上げたまま常に攻撃しあっていて、ゲームの落ち着きどころがない。オランダはもともと引かないチームだし、チェコはオランダに対してモチベーションが高く自信も持っているのでまさに「どつきあい」になった展開。
オランダ対フランスでどっちが引くのか見てみたいと思っていたが、それよりもすごい試合なのかも。オランダの試合は見慣れてるつもりだったけどちょっと異質なショック感じた。ふだん守備的なサッカーをけなしている自分だけど、こうも守備が安定しないサッカーは見ていて疲れる。
とにかくチェコの前線からのプレスがすごい。ファン・デルサールにも必ず追い込みが来る。あまりセーフティなクリアをせずキーパーから組み立てるオランダでも堪らずタテ1本な感じだった。オランダも複数の追い込みをかわして手薄になったスペースへ突破をはかるのだが、精神的にかなりのプレッシャーだったのでは?
そしてコクーのパスミスから失点し2−1になったところで既に逆転されたような雰囲気が漂う。アドフォカートが攻めで活躍していたロッベンを下げて守備職人のボスフェルトを入れたのも、気持ちで受けにまわってすでに負けていた。実際ネドベドとか自由にポジションチェンジして捕まえきれていなかったわけだけど、昨日のイタリア同様にアタッカーを下げたことで相手に余計にナメられた感もある。
そして最悪なハイティンガの退場。若さが出てしまった。てかオランダはファウル多すぎ。そうでもしないと止められないチェコの凄さか。ネドベドはケガを抱えていてオランダもそれを狙ったかのようなイエロー覚悟の汚いチャージをしたのだが、ひるまず動き回るネドベドの強さには敵ながら感動した。やっぱトロフィーだてじゃないよ。
後半にはファン・デルメイデも下げてライツィハー投入。攻め手がまた減ってしまった。初戦みたいにファン・ホーイドンクへの放り込みもせず、逆転されてもオーフェルマルスマカーイクライファートはベンチのまま。点数はともかく精神的にチェコに完敗だと思った。
まだ敗退が決まったわけではないが、とにかく無念。そして疲れた。連日の夜更かしの疲れがピークにきたかんじ。