イノセンス
日頃妻には「生エサは歯垢たまるからダメ!」と正論吐いていたが、後で妻に勝ち誇った顔された。「ほらね〜。」だと。
素子との再会にキュンとなるが、大塚明夫と田中敦子は耳タコなのでちょっとなんだかなぁ。
すごいCGと大げさコーラスのとこ浮いてる。背景はときどきアバロンぽくなる。
セクサロイドのこともちっと掘り下げて欲しかった。興行上の制約もあるだろうけど、ガイノイドのせつなさ引き出すにはそこかなと。
バトーを中心にハードボイルド風な言葉のやりとりは自分にはかなり違和感あった。いまどきこんな「男らしさ幻想」ひきずるのはやめて欲しい。武骨さが逆に犬や人形を引き立てるのはわかるけど、ストイックさを装いながらベラベラしゃべりまくるのはいかがなものか。素子は性を超越して、突き進むキャラだったけどバトーは良くも悪くも後ろ向きでアナログなかんじ。押井守自身が投影されてるんでしょうか。
中盤でものすごい引用地獄にさらされる。オレの頭ではムリ! 睡魔きた。
とりあえずありがちですが、こっちも引用で感想を。
「第一、精神というものはいったいどこにあるのだろう。」
(江國香織)
「お茶はね、まず「形」なのよ。先に「形」を作っておいて、その入れ物に後から「心」をいれるの。」
(森下典子)
「肝心なものは目に見えないんだよ。」
(サン=テグジュベリ)
「人間は痕跡をつけずに生きてゆくことはできない。」
(宮部みゆき)
「恋が生まれるにはほんの少しの希望があれば十分です。」
(スタンダール)
「つまらん。お前のゆうことはつまらん!」
(大滝秀治)
「バカヤロー!!」
(吉田茂)
「ここでコマーシャルで〜す」
(タモリ)
「クゥ〜ン」
(ガブ)